
ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは11月22日、採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を無料配布すると発表した。初回無料、同一ユーザーの2回目以降の購入は3000円(税込)で予約申込が可能。ただし配送には、「送料自由」の試験導入結果を受けて11月1日より変更された「一律200円」の送料がかかる。発表当日の22日より予約受付を開始し、11月末ごろから順次配布される。
ZOZOSUITは、上下セットで着用し、スマートフォンをかざすことで体の寸法を瞬時に採寸できる、伸縮センサー内蔵の採寸ボディースーツ。スマートフォンとBluetooth通信で接続することで、寸法を計測し、データをZOZOTOWNアプリに保存することができる。スタートトゥデイが、ニュージーランドのソフトセンサー開発企業StretchSenseと共同で開発したという(StretchSenseには2016年6月にスタートトゥデイが出資を行っている)。
採寸データはZOZOTOWN、および同日発表され、11月末ごろスタート予定のプライベートブランド「ZOZO」での活用を予定。スタートトゥデイでは、計測した体型データの活用で、ファッションECの課題である「サイズの不安」を解消すべく、さらに商品検索機能やレコメンド機能の充実を図るとしている。なお、ZOZOで提供されるアイテムの購入には、ZOZOSUITでの事前の計測が必須となるようだ。
【追記 16:16】スタートトゥデイは、22日開催された臨時取締役会において、スーツを共同開発したStreatchSenseとの間で、将来的に同社を100%子会社化することを選択的に可能とするコールオプション契約を締結することを決議したと発表。スタートトゥデイでは、プライベートブランドのZOZO事業に必要不可欠な開発技術(つまりZOZOSUITのテクノロジー)をStreatchSenseが持っていることから、ZOZOが堅調に推移した場合に同社をスムーズに子会社化したい考えだ。
スタートトゥデイは11月30日の契約締結日時点で、StreatchSenseの株式持分の39.9%(希釈化ベース)を保有している。コールオプションの取得価額は2000万米ドルで、行使期限は2018年の9月30日。同社の100%子会社化が決まった場合の追加出資額は約7200万米ドルを見込んでいる。